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2013年5月21日 (火)

小戸橋製菓「猪最中」と「バタどら」(伊豆市)

最近、仕事にて「不易流行」という言葉を、説明することが増えました。

不易とは<変わらないこと>流行とは<変化すること>
「不変なもの」と「変化するもの」という、相反するものを内包しつつ、事業・企業活動を継続していくことが肝要である…という話です。

「不易流行」 別言すれば「温故知新」)
 世の中が常に変化し続ける中で、一方で、「不変の真理(本質)」というものが存在する。
 本質(時代を経ても変わらない重要なこと)は守らねばならないが、古きに固執してしまえば、
 柔軟性を失い、変化に対応できず衰退する。

 一方で、時代の変化を追うこと(流行性)だけに囚われてしまえば、本質を見失い、その中味は
 非常に薄っぺらいものになりかねない。
 よって、「本質である良き伝統を守りながら(不易)も、進歩に目を閉ざさず、時代の変化に
 対応
(流行)しながら、我々は<よき未来>を創造する活動」をすることが求められる。

企業に限らず、歴史ある「老舗」なども、この「暖簾(伝統)をきちんと守ることも重要ではあるが、一方で、時代の変化(顧客の要望)に対応できなければ、暖簾そのものを守り続けることが難しい」という課題を、日々模索しているのだと思っています。

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ということで、昔ながらの「味」や「製法」を守りつつも、時代に対応しようと頑張っている、故郷の味をご紹介。

Kotobashi小戸橋製菓 (静岡県伊豆市月ケ瀬580−6)

「バタどら」(上)

「猪最中」
(下)

猪最中は、私が小さいときからあったなぁ…と思っていたのですが、調べたら、私よりずっと古かったです(笑)。
お店自体は、大正元年の創業で、猪最中は「昭和33年」から販売していたようです。

昭和33年当時から、「味」や「製法」は変わらないとのことですが、本当に何の変哲もない普通の最中といえば最中なのです(失礼…(^_^;)。

でも、時代を経ても「普通感」というものを守りつつ、今なお「美味しい!」と言えるものを追求していく…のも、実は難しいこと。

「最中の皮のパリパリ感」や、「甘すぎず、ぽっくりと仕上がった、つぶつぶ餡」…という、シンプルな組み合わせが、なんとも言えない「ほっこりとした幸せ」を引き寄せるんです(#^_^#)。
素材を吟味し、基本に忠実に、長年丁寧に作ってきた、いぶし銀的な底力を感じます。→小戸橋のこだわり(HPより)

個人的には、ぜひ牛乳と一緒に召し上がって欲しい!(笑)
静岡茶と組み合わせるのも、もちろん王道ですが…(^_^;

一方で、最近人気なのが、「バタどら」
呼んで字のごとく、「どら焼きの餡の中にバターが入ったもの」ではあるのですが、これも、和菓子にただバターを入れて今風にした…という簡単なものではなく、もっと奥深い作りになっています。

【小豆餡の底力】:
小戸橋がこだわる「小豆あん」のベースがしっかりしているから、その中に大きなバター片を入れても、味が負けないで、上手く口の中でマリアージュが生まれるのです。

【バターの塩分と糖分のバランス】:
最近、「塩分」の利いた甘いお菓子がいろいろありますが(塩キャラメル…とか)、「糖分」と絶妙な「塩分」の組み合わせバランスがおかしいと、なんじゃこれ…的なお菓子になってしまうんですよね。
バタどらは、小豆の甘さとバターの「脂肪分」「塩分」のバランスがよく、コクがあるけど、くどくない…という、絶妙のバランスを実現。
自分のところの「小豆餡」と一番上手くマリアージュするバターを探して、その分量比に行き着くまで、試作をくり返したんだろうなぁ…と(笑)。バターも、メーカーによって、微妙に脂肪分、塩分、香り等が随分違うので。

【ほどよい大きさ】:
バランスが絶妙でも、やはりそこは「バター片」と「餡のかたまり」なので、一個の量が大きすぎると、「くどい」「お腹いっぱい」と思われてしまいがち。バタどらの小振りな大きさは、見た目は一瞬、物足りなさを感じますが、食べると丁度良い大きさであると、私は思っています。

そのほか、小戸橋製菓も色々な和洋菓子にもトライしつつ、試行錯誤を続けて、頑張っております。
私としては、不易(猪最中)流行(バタどら等)の融合で、これからも頑張っていただきたいな…と応援しています。

通販によるお取り寄せも可能です
 ・人気№1: 猪最中
 ・人気№2: バタどら
 ・人気№3: うりんぼう(チーズ・ブッセ)

個人的には、夏場になると売り切れにもなる、「梅シロップ」(無添加無着色)もオススメ!

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コメント

変わらない事、変わる事、
意識が大切ですね。
素晴らしい言葉を知りました。
ありがとうございます。

投稿: よし@ホルモンバランス | 2013年5月21日 (火) 02時53分

よし@ホルモンバランスさん、コメント有り難うございます。
おっしゃる通り、「意識」が大切であり、更に「不易」な部分と「流行」の切り分けを間違えるなよ…というメッセージもあるようです。
変わらねばならない部分に対して、守り(保守的)になってないだろうか…など、いろいろと考えさせてくれる言葉です。

投稿: くろひつじ | 2013年5月22日 (水) 10時25分

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